遠近感を出すために押さえるポイント
こんにちはYU-ZYです。
遠近感を出す。なんだか難しそうですよね。正直難しいと思います。
これを表現できるかできないかで、大きく作品の完成度も変わりますし、今後の制作活動にも影響が出るかもしれません。
僕も描くたびに考えますし、カメラと違って考えずに描いたら自然とこうなったってものでもないかなって思います。
こうゆうととても難しいくて無理!って感じるかと思いますが(僕も難しいって言っちゃいました)、大丈夫です。
難しく考えなければそうでもないんですね。
物事すべてに言えることですが、難しいことを難しく考えるから難しくなるんです。難しことをより簡単に考えましょう。
これちょっと良いこといいました。ここテストにでま~す(笑)
有名な絵を見たり、いろいろな上手な絵をみたりしたら、うわ~無理~って感じますよね。
圧倒的な技術とか表現力とか迫力とか。
その迫力を出す技法のひとつとして遠近感があるのかなと思います。
けどそのすごい絵、すごい近くで見たことあります?ある方はわかるかと思いますが、え?意外とこの辺雑じゃ~んてとこ見つけたことありませんか?
意外とメインの対象物以外は雑に感じるところ多かったりします。
それはよりメインを際立たせたり、遠近感を出すのに必要なことなんですね。
手前のメインのものが遠くの風景と横並びみたいなんじゃ、うまく見えないですよね。
わざとそうゆう狙いの絵もありますが、ここでは置いときます。
雑に見えても、決して手を抜いているわけではありません。
全体の雰囲気は大切だし、メインを際立たせるために大事なとこでもあります。
けど言い換えればメインほど力をいれなくていいってことです。
ぼやっとさせるのに、繊細に描きこまなくてもいいってことです。
周辺視野的な感覚を理解しましょう
なんでもいいです。近くにあるなにか、スマホでもジュースでもリモコンでもなんでもいいです。
手にもって見てみてください。それに焦点をあわせてください。
そのものははっきりくっきり見えていますね?
じゃあそのまわりはどうですか?
そのものに焦点をあわせたまま、意識をまわりに移してみてください。ぼんやりしてるでしょ?
まったく何かわからないほどじゃないけど、ぼんやりしてますよね。それが周辺視野です。
まわりがぼんやりしてるからこそ、今手に持っているものが浮きだって見えてますよね。その感覚大事なんです。
有名画家や絵の上手い人はその感覚をしっかり理解し、利用してます。
遠目ではすんごい絵でもごく近くでみればすんごくなくなるってのは、それを使っているからなんですね。
表現したいものはあくまでメインのものですから、遠く(後ろ)はそれ以上に目立ってはいけません。
わかりやすいイメージで話を進めていきますね。例えば青い空と海と灯台。
水平線が一番遠くにあって、灯台が手前にある構図です。ここではメインを灯台にしますね。
ずーと遠い水平線、どんなイメージが浮かびますか?見たことなかったり、イメージがわかなかったりしたらググっていろんな画像を見てみてください。
ずーと遠くの水平線、海と空の境界線がわかりにくくないものも多くないですか?
はっきりくっきりしている水平線ももちろんありますので、どちらでもかまいません。
ではその水平線あたりの波のようすはどうですか?波自体が確認できなかったり、非常に小さな動きが確認できる程度だと思います。
それが手前に近づくにつれて、波がはっきりしてきますよね。そこです。それを描けば遠近感が間違いなくでます。
遠くの波は描かない。描いてもわずかな光の変化を、点でわずかに描きこんでみます。
そして手前にむかって徐々に波を描きこんでいきます。
海をメインで描く場合はしっかり描写して描きこんでいきますが、今回はメインの灯台があるのでふわっと、ぼやっと雰囲気を出す程度で描きこんでいきましょう。かすれさせたり、にじませるなんてのもいいかもしれません。
一番手前の海、波は、水平線のあたりのよりもしっかり描きこんでないといけませんよ。じゃないと肝心の遠近感がでませんからね。どうですか?遠近感でたんじゃないですか?
遠くはぼんやり 近くはしっかり
これをやれれば遠近感はでます。作品の奥行きを出すことができます。
そう遠くにみえるものは、小さいんです。周辺視野で見たらないかさえもわからないくらいです。
今回は一番手前に灯台を置いて話をすすめました。
逆に奥の対象物をメインにする場合もありますよね。太陽や月とか鳥とは乗り物とか。
手前も見えていてメインがあり、奥もあるような。
その場合は非常に難しい!嘘です。
ちょっとバランスをとるのが難しいところはありますが、考え方は同じだと考えれば、そんなに難しくはないです。
メインをしっかり描いて、奥、手前をぼんやり描きます。するとメインがある真ん中あたりが際立ってくれます。一番遠くがメインの場合もおなじですね。
一番奥のメインをはっきり書いて、手前をぼやかせます。
ただ、一番奥がメインの場合、ぼやかし具合も少し変わると思いますね。そのあたりはまた説明していきます。
とりあえず遠近感の練習をするのには、一番わかりやすくてやりやすい、一番手前にメイン、焦点を合わせたもので練習して感覚をつかんでいきましょう。
遠くはばんやり、近くはしっかりですね。これをマスターすれば作品の巾はぐっと広がります。大丈夫、全然できますよ!
遠近感、遠近法においてはいろんな状況、パターン、アレンジがありますので、またここで紹介解説していきたいと思います。では今回はこれで。
コメントを残す